「ぜひこれを知っておこうよ！」
やっぱり歳のせいなのか、はたまた経験のせいなのかは分からないんですが、最近は「これがいいよね～」というのを「こうじゃないといけないよね～」と頭の中で置き換わるようになってきました。
誰もが人気ものになりたい
ってことなんでしょうね。自分を認めてほしくてyoutuberになろうとしたり、無理だったらVTuber始めたり、そして何もうまく行かなくなったら他責になるかもしくは他人の否定のような一連の流れを度々見かけるようになりました。傍から見れば「最初からやらん方がいい」と言われてもなお止めることもせず、大したお金もはたくことができないまま何も出来ないと他人を否定して自分の世界に閉じこもる、と。
確かに人気者って便利なんですよ。何もしなくても欲しいといえば何かもらえるし、お金も入ってくる。でもそれって自分のやりたいことなのか？と聞かれれば答えは当然NO。天邪鬼だ。何回聞いても答えはNO。
ぶっちゃけ真似事とか自分のただ欲のためだけに人気者を気取って承認欲求をちょびっと満たしては敵を作る日々…な人もちょくちょくいますが、結局自分の首を締めることしかできていません。だって小さいパイの中を更に切って自分のパイにしているだけ。これも傍から見れば「最初からやらん方がいい」ってなります。それでも人気者になりたいんでしょうね。
分かっていながら自分に刃を刺す
しまいには人気者を気取ってやっちゃいけないことを繰り返して、特定のフレーズを出すようになります。「こうじゃないといけない」、と。今自分の持っているコンテンツをいかに守り抜くかでしか勝負できなくなってしまい、他人を攻撃することを厭わなくなります。冷静に見れば既にそこにはないはずの自分の理想の姿だけが目の前に映っていて、あたかも自分が人気であると錯覚するようになっていきます。長く続けば続けるほど、自分自身にメリットはないのに繰り返し「こうじゃないと損する」という形で振る舞いや言動に現れていきます。
それが自分自身に一番刺さるはずの刃ですら、自分で投げてしまうことに全く気づかない。
そうしていつしか周りも自分も蝕む刃だけを持ち、ありもしない人気を振りかざし、自分がいかに凄いかというハリボテの城を構えて年月が経っていきます。どうせ風化するんですけどね。自分のことを真田幸村と思い込む、豊臣秀頼ということです。攻められることすら最早考えることができない。
自分が常識であると思い込む
矢面に自ら立った、木偶の坊に成り下がった将軍はこう叫びます。「我は絶対に負けない」「我について行くば必ず勝利する」などと。これこそが今で言う人気者もどきの「こうじゃなければならない」「時代はこれ！」「今はこれがないとダメ」といった言葉だけで重みのないフレーズです。こうなってしまってはもう何も変わりません。そっとしておいてあげましょう。
さて周りからも相手にされなくなり、一人の世界にこもった将軍は何を思うのか。
単純に引きこもりと変わらなくなります。他人からの批判を恐れ自分からの主張をする能力すら無くなり、自分がただひたすら楽をするためだけの世界に引きこもり、そして自分を認めてくれるその時まで空虚な主張を繰り返します。
そこまで来た時、「つまらない人間」と周囲から烙印を押されて承認欲求も何ももらえず、ただひたすら無いものをねだるナマケモノがそこにいるというわけです。
誰も登れない天守閣に登れ
そもそも人気者はなるべくしてなっている、と既に人気になっている人を見ての通り、ごく当たり前のことをしているに過ぎません。別に既にいる人と同じことをしても人気には当然なれません。ただ一点の何かが違うだけです。
誰も到達しなかった天守閣に登れるだけでいい、と。
何をするにしても必ず一番最初の人が凄いと言われます。ちゃんとアピールしていればですが。電球を作ったエジソン、万有引力を発見したニュートンのように、一番最初になるだけでいい。簡単ではないが全くのゼロでもない。最初になるだけでいい。
当然、今の時代何もかも既に先駆者がいて、何かしら全部はされているはず。でも自分の思いつかなかったところに何かがある、と思えば自ずと自分から行動するようになるんですよね。エベレストに登って人気を得ることすら1番でもなくそこらへんによくいる登山家の中の人になってしまうんですから、もっと簡単に、誰も登ったことのない山、天守閣に登って旗を掲げる方が良いんじゃないでしょうか。
そうなった時にでてくるセリフは、「こういうのがあるんだけど、どう？」という一文になるんじゃないかと。