Nikon Zfを買いました

ということでZfを購入したのでレポ

Zfを迎えるにあたって、フジの機材は全て売却しました。やはりモノクロとオールドを極めるには…必要な犠牲でした。

付属のNikkor Z 40mmってどうなの?

キットレンズとしてはかなり優秀なんじゃないでしょうか。

(※しれっとダルマに行ってるのは突っ込まないでください)

ということで分かりやすいサンプルとしてCanonのEFS 18-55/3.5-5.6

見比べるとボディ・レンズどちらもかなり違っていて、Nikkor Zの方がかなりキリッとした写りになっていると思います。Canonの方はEOS Kiss X7だったので、ちょっと比較対象としてはアレなんですが、それでもZf+Nikkor Z 40mmは強いです。

Zマウントも良いんじゃないかと、わりかしそんな感じ。

さあオールドレンズへ

さあお待ちかねオールドレンズへようこそ。

やはりZfの性分、しっとりからキリッとまで満遍なく写るようです。フジで撮っていた時はACROSの再現を目指していたそのモノクロモードですが、Zfでは自身のセンサーを活かす形での撮影ができるということで、パリッとしてなおかつやんわりな写りが実現できます。暗いところでの粘りもかなりしぶとくなっていて、特にモノクロモード時の粘りは他機種にはあまり見られないんじゃないんでしょうか。ただ、カラー撮影の場合は色作りがちょっと要りそう、というところも見られます。まあ無印Takumar系列ではそこまで調整も要りませんし、どうせフルサイズだしペンタだからとK-1を買うよりは機動性・性能・ヴィジュアルいずれも強いZfを買う方が良さそう。

カラー撮影ですが、AutoTakumarとの相性はまちまちでした。SuperTakumarとの相性は申し分ないんですが…。AutoTakumarに関しては改めて履修した方が良さそう。

Takumarとの相性は凄く良い。色がそのまま飛び込んできているので中望遠でもすんなりと撮ることが出来て、これはちょっと想定していなかったので脱帽。SMC Takumarと合わせたらどうなるんだろう…?

総評

普通に使う分には何も考えずに振り回しておくだけでそれなりな画が撮れる。(条件つき)

Zf自体はあまり初心者向けではありません。買うならZ6やZ9、安ければAPS-CでZ50、それか他メーカーをあたった方が良いです。Zfは他のボディと同じように撮ろうとするとうまく撮れません。

↑ガチで適当に撮った時はこのような感じ。空の色が出すぎて画面下部の色がくすみがち。

また、圧倒的にブレやすく、他のカメラとは異なりグリップが別途必要になってきます。ここもちょっとマイナスポイント。ZfはZ9やZ50とは異なりグリップにあたる場所が存在しません。普通に振り回して撮る分には他のボディには負けてしまいますね。おまけにZfはボディ自体が重いので、純粋に体力が要ります。

各種ISO・SSのダイヤルがあるということはそれなりに慣れが必要で、こちらもZfcと同様「ここもちゃんと決めておきたいんだ!」という意志が求められます。かつてのフィルムカメラと同様のスタイルとなるため、従来APS-Cのみ触っていた方はここでかなり混乱します。(仮にハンズオンしていたとしても)

・・・

ここまでに出てきた短所を上回るぐらいにはZf自体の描写力は凄まじいです。

すぐそこに生き生きとした白黒の世界を、しかもワンタッチでカラーから切り替えることがZfにはできます。レンズのコーティングによりけりですが高いコントラストも低いコントラストも自由自在に操ることもでき、同じモノクロの中でも様々な表現が出来て、しかもZfとしての写りがしっかり現れているのはかなり撮るのが楽しくなるんではないでしょうか。あまり検証自体もしていませんが、モノクロとカラーでは明暗の出方すら変わってくる気持ちすらあります。これこそ触って楽しむカメラ、Zf。

よくレビューでは「Zfはオールドなカメラ!」と呼ばれがちですが、デザイン以上に中身はしっかり出来ているので、そちらにも注目して楽しんで欲しい。何より、レンズがどうこうではなく本人がどう写したいかを明確に撮影させてくれる良いボディです。画素数とか見てくれのスペックではなく、純粋に使って楽しもう!という分にはPentax17とも良い感じに対照的な機体でしょうね。カメラマンの腕を純粋に求めてくれるので、ますます撮りたくなる、そこそこの名機だと思います。

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