能率を上げてくれ!

能率を上げてくれ!

朝MTGの時にマネージャが「能率を上げてくれ!」とメンバーに依頼してきました。話を聞くと「成果が上がってないから怒られる」だそう。ということでどうするかメンバーどうしで話し合っていましたが、その様子を見たマネージャは「いやいや、能率を上げて欲しいんだ。」と。

我々はお互い見つめ合って、今何をすればいいのか迷っている。困り果てた一人は「え?じゃあどうすればいいのさ。」とマネージャに聞くが、「能率を上げて欲しいんだよ。」としか返ってこない。さあIT謎掛けの始まりだ。それとも思考で寿限無寿限無か。マネージャがどう思っているかを一字一句性格に言い当てなければならない。もし外れたら?明日からランチミーティングには誘われなくなるだろう。もっとも、ランチミーティングなんて会社から費用が出るわけでもないが。

とりあえず稼働時間を増やすとかして分かりやすくしてくれ

逆に今度はマネージャが困り果ててしまったが、答えは意外とすぐに出た。「稼働時間を増やすとかしてわかりやすい施策を取ってほしい。」と。既に1日8時間働いていて、通勤には2時間も使っているのでおよそ1日の半分を会社のために使っている。昼はランチミーティングと言ったが実質食事しながらの会議だ。

その様子を見た上役は「分からない人にも分かりやすくしてほしいから、シンプルであった方がいい。」と言ってしまった。さあてとどめだ。

次の日、メンバーが足らないのに気づいた。ひいふうみい…、うーん一人プログラミングのスペシャリストが足らないな。彼は一人”いる”だけでも10人分の働きができるので、我々からはプログラミングマイスターか人間チューリングマシンと呼んだりしていた。事実、我々のチームは3人しかいない。困ったもんだ。

しかしマネージャからは「人数が減った分、稼働を増やせないか」と相談を掛けてくる。相談ってなんだろう、依頼だったかな。もう過去の話だからどうでもいいが。

どうしてくれるんだよ!

わけが分からなくなったマネージャはその場で一人踊りだした。我々はその部屋を外から見るだけに留めておいた。同じ建屋にいるがまったく別の組織に入ったので、一緒に踊らずに済んだ。

元上役はもちろんカンカンに怒ってその部屋に入るわけだが、入って早々に「どうしてくれるんだよ!」と怒鳴った。しかし元マネージャは「いや、シンプルってこういうことだよね。」と返した。滑稽なものだ。

我々はその光景をビデオに収め、今のマネージャに見せた。「仕方ないよね。」

マネージャの仕事はプロトコル変換みたいなもの

上役の言っていることを勘違いしたマネージャは、時間を増やせば成果が得られると思ったそう。事実上役の言う「シンプル」は現場を知らないことから、上役にとって分かりやすくしてほしいということなので、マネージャはあくまで現場は現場、上役は上役と分けて考えなければいけません。よくある稼働時間を増やしたり、単純に成果を上げろというのは直近で効果が現れるものではないので、マネージャはしっかりと計画を立ててチームを育てていく必要があります。

あくまで現場→上役、上役→現場の橋渡しとして、言っていることやりたいことを変換するのがマネージャなので、そのまま適用すると痛い目を見るということですね。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする