色々あって、いわゆるオープンプラン(日本型)オフィスで働くのがはっきり言って苦手だ。ちなみに日本型オープンプランというのは下図のような形態のオフィスを指すことが多い。このレイアウトの場合、追加でパーテーションがないことも多い。
いちいち他人の顔色を伺いながら仕事するのがしんどい
これまでにあった職場での理不尽な話として、いくつか音や見た目に関するものがある。正直言ってほとんどが主観的過ぎる上に、仕事の内容に直結しないような内容ばかりで聞くこと自体が無意味とすら思える。
中には明らかに「我慢しろよ」と思えるぐらいの話もあり、職場に行きたくない原因の一つはコレ。例えば「髪型が気に入らない」という話とかもそうだが、男性=この髪型以外ありえないという話自体は前職でも前々職でも聞いたし、それが社会的に問題かどうかと言われると全く問題ではないことがほとんど。他人のためにツーブロックにしたり、自称清潔感のある姿になるべきなのか?と言われると全くそうではないし、抽象的すぎる言葉がクレームになってしまうことがハッキリ言ってこちらの方が問題とすら思える。
何より、他人を見ながら仕事している、という意味では全く仕事に集中できていないのでは?という印象もあるし、日常の限られた時間の中でそんな他人のために時間を使うこと自体が全くもっておかしいという話になる。
姿が見えているから出社して仕事をした気持ちになっている
少なくともオープンプラン=姿が見えている≒出社している、という意味ではその会社において仕事をしていると同義かもしれないが、先述の通り他人に足をあわせる関係で全体の生産性も下がっている。おまけに尺度は「出社率」「見た目の印象が良い」「よくわからない会社特有の謎、大体上司の理解力や実力不足」の3つに限られていることもほとんどのため、正しい評価も出来ていないことが多い。
例えば、この場合はどうだろう。社員AとDが同率で休んでいる場合、上司から近い社員Dは上司にとって一番身近だ。すなわち上司にとっては一番近い存在の人間をあまり見かけない≒社員Dの評価は下がるが、社員Aの方は遠いからあまり印象に残らず、評価もあまり下がらない、と。
今までに評価の中で経験したものとしては、「上司が全く出来ていないことを部下にやらせて、出来ていない上司が評価する」「残業がどのぐらいの時間あるかでどの程度仕事が出来ているかを測る」「出来ているようには見えない、そういうのが目に見えないという謎理論を理由にする」といったもの。目に見えていないと評価しないということは、とどのつまりその場でやれということで、人間関係が複雑に入り組んでいるような職場では絶対と言って良いほど出来ない。おまけに都合よく発言のみが残りやすい環境になっていくため、それも相まってより主観的すぎる評価になってしまう。
リモートで効率が上がる、出社で効率が上がるといった2極化も問題だが、オープンプランこそコミュニケーションが出来てクリーンな職場になるといった幻想も捨てたほうが良いと思う。今こそハイブリッド・リモート・出社を使い分けて、社員それぞれがしっかり成果を出せるような会社作りをした方が良い。
長所が一番の短所になっている
コミュニケーションが取れる、という触れ込みで導入している企業がほとんどだが、結果としてコミュニケーションが全く取れていない。結果として生産性が下がっている、ストレスが増加する等の問題が生じている。
そもそも、海外はともかくとして日本の場合は人間関係が複雑であることも多く、オープンな場で話すことができるのは似たような趣味をもっている人であることが必要不可欠になっている。また、オープンプランを脳死で採用している場合、上記のような問題に対してBGMを流す、集中ブースを設けるといった施策をやっていないことがほぼほぼで、生産性なんかどうでも良いんだろうといった印象を社員に与える。
正直、これぐらい嫌な理由があるのにオープンプランを採用して全くコミュニケーションを取らない、おまけに取らない理由を社員にする時点でオープンプランは嫌でしんどいだけとも思っている。パーティションを設けるか、フルリモートにしてほしい。